ウッドショック
また今日も雨ですね。
お盆の間も雨の日が続きましたね。
こんな事は、私は60数年間経験したことがありません。
このコロナウィルスの蔓延中、神様が外に出歩く事のないよう雨を降らしているのでしょうか。
西日本でも長野県各地でも大きな災害も発生しているようです。
■ウッドショックと建築資材の高騰
今、建築業界ではウッドショックが起きて大変なことになっております。
これは今年の春から始まりました。そして先月からは、その他の資材も値上げしております。
屋根材、外壁の鉄板サイディング材、コンクリート、内装のクロス材、合板等々。
これにより年内は工事を先延ばししたり、受注を先延ばししている会社もあると聞いております。
材木については、今後どうすればいいのか検討しているところです。
■ウッドショック後の材木の供給
私どもの会社では、ハピウッドと言う自然素材住宅を商品としています。
材木をふんだんに使用しているので今後の課題として、どういう材木を使って建築するか検討する必要があります。
今まで施工した住宅は、土台、大引き、柱、壁天井の板材は国産材を使用しております。
梁、桁は外材の輸入品をほとんど使用しております。
3割位国産材の唐松集成材を使用した物件もありますが。私は、できれば国産材で全てできたら理想だと考えております。
日本には伐採して建築資材となる時期に来ている森林が多くあります。
しかし、林業の担い手が高齢化しておりまた若い人材が育っておりません。
それは我々住宅建築をする人たちにも責任があります。
安価に手に入る外材を多く使用してきたために日本の林業はどんどん衰退していったのです。
こうなった今、国産材が注目されていますが、これは多くの課題が残されております。
例えば今から木を切って乾燥させて資材として使えるようにするには、半年から1年位はかかります。
それには林業の担い手、乾燥や製材をする材木屋が不足しているためすぐにそういう状況を作るのはかなり困難だと思われます。
それとそうなったとしても、やがて外材が安価に入ってきて以前のようになってまた衰退するのではないかと不安が募ります。
ですから我々、在来木造住宅を建築する者としてはなるべく国産材を使うようにしていくべきだと思っております。
また山林を育てていくには民間の企業だけでは難しいことだと思います。
こういう時代を迎えて森林をいかに守り育てていくかを国と一体になってやっていく必要があるのだろうと思っております。
森林は3年5年10年で育っていくものではありません。100年と言う長いスパンで考えていかないといけないのであります。
これからハピラボでも材木の使い方をよく考慮してうまく国産材を使って皆さんに提供できる家づくりができるよう
研究開発をしていかなくてはいけないと思いっております。