安心安全の土地探し~ハザードマップ~

安心安全の土地探し~ハザードマップ~

やっと梅雨明け宣言が出ましたね。
そうは言っても毎日夕立もあり夏のような天気が続いていましたね...

7月3日に静岡県熱海市で大規模な土石流災害がありました。
やはり、台風や梅雨の時期は特に注意が必要です。

いくら耐震等級の高い家を建てても、災害のリスクの高い場所に家を建ててしまったら
元も子もありません。
家族の安全を守るためには、【建てる場所】も大事になってきます。

そこで今日のお話は
ハザードマップについて

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国土交通省が宅地建物取引業法を改正しました。
住宅購入や賃貸など、契約前に、不動産会社がハザードマップを提示して
水害のリスクを説明することを義務化しました。

土地をさがしているお客様が数人おりまして話をしておりますと、
皆さんが、水害や土砂災害の危険のない場所と第一に挙げられます。

以前は駅に近いとか学校に近いとが、優先順位が先だったように思われますが、
気候変動の影響からか、「数十年に一度」「数百年一度」と言われる大規模災害が、
毎年のように発生しています。

その災害状況をみると、多くはハザードマップなどでリスクの高い場所と
公表されているところで起こっているようです。

亡くなった人の9割はハザードマップで濃い色に塗られたリスクの高いエリアに
居住している方々であるとする防災の専門家が警鐘を鳴らしているようです。

ハザードマップを把握して、その内容を理解し、常日頃から対策を考え、
確実に実行していれば、被害を防げた可能性が十分にあった思われます。
私も今までハザードマップを説明し、危険な場所には住宅購入は絶対勧めませんでした。

ちょっと余談になりますが、私の子供のころ祖父がこんな話をしてくれました。
時は昭和30年代高度成長期で生まれ育った村ではどんどん公共事業が行われていました。
うちの近くでは砂防ダムの小規模なものをいくつか作っておりました。

「こんなところにこんなもん作って何を考えてるのかわかんねー」と怒っておりました。
祖父の話によると「俺のじいさまの時代からこのかたここの場所は一度も災害はない」と。
今日でも災害はないのです。となれば150年以上災害はないと思います。

また、この上田地方には先人が、「あすこには絶対、家なんか作ったらいけねー」と言っていた場所もあります。
要するに私も先人達の教え(ハザードマップと一致しているようです)を聞いたほうがいいと思っているひとりなのです。

それ程にハザードマップは信頼できる情報でありそれに基づいて行動することが、災害を最小限に食い止める唯一の方法となります。
要するにハザードマップを把握し安全安心の土地を探し提案していくようにしたいものです。つくづく実感する今日この頃です。