暮らしやすい間取り
こんにちは。住まいづくり研究所の長井建郎です。
当社を訪れるお客様の中でも、
住宅を新築する際に多くの方が頭を悩ませるのが、間取りです。
そもそも、何から始めたらよいのか、悩んでしまうようです。
間取りは、ご家族のライフスタイルの上に成り立つものですので間取りについて
考える前に、ご家族のライフスタイルを見つめなおしてみると良いでしょう。
家族の人数や年齢、生活する時間帯、ペットの有無などによっても使いやすい
間取りは異なるため、「これが誰にとっても1番良い間取り」という
正解は絶対にありません。
リビングに階段を配した間取りは
「家族のコミュニケーションを取りやすい」と喜ぶ方もいらっしゃれば、
逆に「暖房効率やプライバシー性を損ねてしまう」と敬遠される方も
いらっしゃいます。
ご家族のライフスタイルを見つめなおし、「自分の家族にとって一番良い間取り」
を作ることがベストです。
基本的に間取りを考える上では、家にいる時間の長い人を優先するのが良いです。
使う時間の短い部屋などは優先順位が低く、予算や土地の広さの都合によっては
諦める可能性も出てくるかもしれません。
では、どのようなところに気を付けていれば良いのでしょうか?
■採光
一般的には、東西南北に適した部屋を配置することから間取り作りは始まります。
リビングなど、たくさんの人が長時間過ごす部屋は、南東に面した、
一日を通して気持ちの良い採光が確保できる場所が良いと言われています。
逆に、トイレや浴室などの水廻りは、北西の夕日が差し込む場所や採光がうまく
確保できない場所に配置するのが良いです。
■風通し
自然の光と併せ、自然の風を取り入れられる間取りは、気持ちよく人気が高いです。
風が通り抜けられるよう、できれば、1つの部屋に一直線で結べる対面した位置に
窓を設置すると良いです。
また、その際に冷たい空気を取り入れる用の低い位置の窓と、温まった熱気を
逃がす用の高い窓を作ると、外からの視線を逃がしたり、防いだりすることにも
役立ちます。
通風のための窓であれば、小さくて価格の安い窓でも結構です。
■生活動線
暮らしやすい住まいを作るため、家族一人ひとりの通常の一日の動きや流れを
想定し、使う部屋とその部屋中にいる時間を書き出して、情報を
整理してみましょう。
さらに、将来的のことも考慮し、子供の成長や増える子供・巣立つ子供、両親の
介護といった、家族構成の変化まで考えておくと、より長い期間住みやすい
暮らしを実現できるでしょう。
■その他家電・家具や外構
間取りを考える際に、使用する予定の家電・家具の寸法や配置も
考えておきましょう。
そうすることで、コンセントや照明の位置を検討しやすくなります。
また、お庭や玄関アプローチも、最初から考えておくことが大切です。
今は車を持っていなくても、将来的に車を持つ予定があるか、また何台持つのか、
によって駐車場の位置を考える必要が出てきます。
このように、間取りを作る際は、今の暮らしから考えていくことも必要ですし、
将来的に必要になってくるものも考えることが大切です。
私たちがお客様と一緒に間取りをプランニングしていく際は、
そういった今の暮らしの様子と、将来的な予定をよくうかがって、
住み始めてからずっと快適に住み続けられる間取りを作れるようにしています。